シンガポールにおける就労ビザについて~その2(Sパス)~

日付: 2015年08月04日 | カテゴリー:就労ビザについて

前回に続き今回は
 
「S pass(以下Sパス)」
 
と呼ばれる就労ビザについて簡単に説明させて頂きます(2015/7/20時点の情報です。
 
Sパスの取得条件は主に以下の3点です。
 
・Sパスを申請してくれる雇用主がおり(つまり仕事が内定していること)、かつSパス申請の枠を有していること
・支給される月額固定給(以下月給)が最低S$2,200/月以上であること
・原則短大卒以上の学歴、もしくは1年以上の技術教育(全日制)を修めて証明書を取得していること
 
EPの取得条件より比較的緩い条件となっておりますが、
 
Sパスのポイントは1点目に上げております雇用主のSパス申請枠の有無にあります。
 
Sパス申請枠は、雇用主が雇用しているシンガポール人と永住権(以下PR)保有者の数によりMOMより付与されます。
 
詳細(他にも人頭税の納税や医療保険加入義務などの諸条件あり)は割愛しますが、
 
簡単に申し上げますとサービス業以外の業種としてMOMに認知されていれば、
 
シンガポール人とPR保有者を4名雇用する毎に1枠が付与されます。
 
サービス業としてMOMに認知されていれば、
 
シンガポール人とPR保有者を6名雇用する毎に1枠が付与されます。
 
つまり相応の従業員数を抱えている企業でなければSパス申請枠が付与されません。
 
また仮に付与されていても既にSパスを発行していると空き枠がないということになります。
 
Sパス申請枠には条件があり限りがある=Sパス枠がる求人の出現率は低くなる=Sサポートを受けられる確率は希少であるとも言えます。
 
またシンガポール政府の人材省Ministry of Manpower(以下MOM)が提供しております無料診断ツールのSelf Assessment Tool(以下SAT)
 
https://services.mom.gov.sg/sat/satservlet
 
を利用して各自の取得可能条件を調べることが可能です。
 
ぜひ活用頂き、ご自身の必要条件を確認頂ければと思います。
 

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ご興味がおありの方は個別にお問い合わせ下さい

注:上記の情報は全て2015/7/20時点での情報です


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