シンガポールにおける就労ビザ(EP)の厳格化~その5~

日付: 2015年09月29日 | カテゴリー:就労ビザについて

まず、シンガポールの人材省(Ministry of Manpower、以下MOM)が参考にしている大学ランキングですが、
 
英米の調査機関が作成したものを参考にしているといわれています。
 
そのため、某中堅総合大学は、我々が考える偏差値をもとにしたランキングよりも高く評価されており、
 
その反面、単科大学や女子大が思っているほど高く評価されておりません。
 
それらの差異の理由として考えられるのは、英米(英語圏の)調査機関が調査している都合上、
 
英語を含めた英米の尺度での調査となるからだと思われます。
 
例えば、
 
総合大学には理系の学部が存在することが多い+大学院を併設していることが多い
 
=よって英文の論文が単科大学や女子大に比して多いため、それらに連動し評価もされやすい。
 
また、英語で行われる授業の有無、海外からの留学生の受け入れ人数、海外へ留学に出ている学生数なども
 
審査項目として大学ランキングが作成されていると言われております。
 
さらに全く別の意見として、MOMが参考にしている大学ランキングのリストの差異よりも、
 
評価が低い学歴(もしくは経験が浅い)⇒低い給与のパターンはまだ審査にとおりやすいが、
 
評価が高い学歴(それなりに経験がある)⇒低い給与のパターンは審査がとおりにくいようだ。
 
という意見も耳にします。
 
いずれにしましても、MOMからは明確な審査基準は示されておらず、

こうした傾向も経験則や推測の域を出ないというのが実態です。
 

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※2014年1月1日よりさらにEPの審査基準が引き上げられておりますので、ご注意ください


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シンガポールにおける就労ビザ(EP)の厳格化~その4~

日付: 2015年09月22日 | カテゴリー:就労ビザについて

筆者の私見ではございますが、経験から審査にあたっては、以下のような傾向や注意点が挙げられます。
 
①修士号保有者は学卒よりも審査において優遇されるため、年齢が高い場合や、月収が低い場合においても

学卒者と比べて承認されやすいようです
 
②若い(20代前半)+学歴が高評価であれば、S$3,300~S$3,500/月など比較的低い月収でも承認されやすいようです
 
③学歴との兼ね合いもあるが、一般的には年齢が30歳を超えてくると月収を高くしないと審査が厳しいようです
 
④年齢が高い、もしくは学歴が弱いと思われる場合、
 
S$4,500~S$4,800/月以上でなければ審査を通らないことが多く、

S$4,500/月が一つのラインになりつつあるようです
 
⑤学歴については、我々日本人が考える偏差値をもとにした大学ランキングを参考にして審査されておらず、
 
我々が認識している「良い大学」が高く評価されない場合もあるようです(逆もしかり)
 
なお上記⑤については、少し補足が必要かと思いますので、次回のブログで補足させて頂きます。
 

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シンガポールにおける就労ビザ(EP)の厳格化~その3~

日付: 2015年09月15日 | カテゴリー:就労ビザについて

注:以下、2013年4月1日~2013年10月末日の期間内の事例です

さて前回に引き続きシンガポールにおける就労ビザの一つEmployment Pass(以下EP)について、
 
弊社で取り扱った事例の一部を以下に挙げさせて頂きます。
 
下記の事例の見方としましては、前回同様、左より年齢、学歴、月給を表記しており、
 
学歴、年齢に対して示されている月給以上であれば、EPが取得可能であることを意味します。
 
皆様のご参考となれば幸甚です。
 
【EP取得基準の事例~30代以降~】
 
30代前半、有名私立大卒、S$3,900/月
 
30代前半、中堅私立大卒、S$3,700/月
 
30代前半、地方私立大卒、S$4,500/月
 
30代前半、豪州私立大卒、S$4,000/月
 
30代前半、上位私立大卒、S$4,500/月
 
30代前半、英国有名大院修了、S$3,800/月
 
30代前半、英国大学院修了、S$3,900/月
 
30代後半、中堅私立大院修了、S$4,000/月
 
30代後半、地方私立大卒、S$4,500/月
 
30代後半、中堅私立大卒、S$4,000/月
 
40代前半、旧帝大院修了、S$4,000/月
 
50代前半、米国有名大院修了、S$4,000/月
 
※2013年4月~2013年10月末の期間内に、弊社経由での就職によりEPが発給された方、
 
ビザ申請代行をさせて頂いた方、またはシンガポール人財省(Ministry of Manpower)の
 
Self Assessment Tool(以下SAT)↓にてシミュレーションした際の結果です。
 
https://services.mom.gov.sg/sat/satservlet
 
以上となります。


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シンガポールにおける就労ビザ(EP)の厳格化~その2~

日付: 2015年09月08日 | カテゴリー:就労ビザについて

注:以下、2013年4月1日~2013年10月末日の期間内の事例です
 
前回に引き続きシンガポールにおける就労ビザの一つEmployment Pass(以下EP)について綴りたいと思います。
 
今回は、弊社で取り扱った事例の一部を以下に挙げさせて頂きます。
 
下記の事例の見方としましては、左より年齢、学歴、月給を表記しており、
 
学歴、年齢に対して示されている月給以上であれば、EPが取得可能であることを意味します。
 
皆様のご参考となれば幸甚です。
 
【EP取得基準の事例~20代~】
 
20代前半、上位私立大卒、S$3,000/月
 
20代中盤、上位私立大卒、S$3,300/月
 
20代中盤、中堅私立大卒、S$4,000/月
 
20代中盤、中堅私立大卒、S$3,800/月
 
20代後半、有名私立大院修了、S$3,600/月
 
20代後半、中堅私立大卒、S$4,200/月
 
20代後半、地方公立大卒、S$4,400/月
 
20代後半、地方国立大卒、S$3,600/月
 
20代後半、地方私立大卒、S$3,700/月
 
※2013年4月~2013年10月末の期間内に、弊社経由での就職によりEPが発給された方、
 
ビザ申請代行をさせて頂いた方、またはシンガポール人財省(Ministry of Manpower)の
 
Self Assessment Tool(以下SAT)↓にてシミュレーションした際の結果です。
 
https://services.mom.gov.sg/sat/satservlet
 
以上となります。
 
30代以降の方々の事例は次回掲載させて頂きます。


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シンガポールにおける就労ビザ(エンプロイメントパス=EP)の厳格化~その1~

日付: 2015年09月01日 | カテゴリー:就労ビザについて

ここ1年ほど(2013年8月末現在)でシンガポールにおける就労ビザの一つである

「Employment Pass(以下EP)」の発給基準が、まさに日を追うごとに厳しくなってきております。

そのような状況のなか、弊社でもご登録者からのみならず求人依頼、ビザ申請代行をお受けする際、

人事担当の皆様からもビザの審査基準の現状についてお問い合わせを頂戴することが多くなっております。

EPビザの審査は、年齢、学歴、月収、職種、またEPのスポンサーとなる企業の業績なども

勘案して行われるため、審査基準を一概には言い表せないのが実情です。

こうした審査の複雑さから、ビザ取得の可否については、各事例ごとに個別判断、

個別対応を強いられるため、就職/転職の希望者、人事担当者の頭痛の種となっております。

こうした事情を踏まえまして、今回より数回に分割して弊社で取り扱った事例の一部を

掲載するとともに筆者の経験や耳にした情報を当ブログにて共有させて頂きます。

皆様のご参考となれば幸甚です。


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